ま総研2000(まどの総合研究所ver.5.1)

みんながみんなその物事に興味があると思っちゃいけないよという精神で綴る備忘録

池上システムをうっすら考えようのコーナー

   

見ている側からすりゃ、ある程度思想性は見え隠れはしているけれど、なるべく見せないようにはしているよねという風に映る、あの人のシステムを考えようの巻である。

なんで、そんなことを今更考えようとしたのかというと、この記事を見たからである。

池上彰、テレビで「自分の意見言わない」理由
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140528-00000354-oric-ent

この記事の中で気になったのは、

「いざ、フリーランスになる決意をしたら、どうやって食っていくかという問題もありますし、人と同じことをやっていても生き残れない。人と違う自分の強みは何かを考えた時に、『自分の意見を言わない』というニッチな需要を見つけたんです」
という一節。

この「需要」という部分が、ものすごーく気になったのだった。

見ている側にとって見やすいというのもあるけれど、それだけじゃなく、「視聴者が見てくれる」以外にもメリットがあるという点で、作る方にも需要があるんじゃないかなあと。まあ、前からなんとなく思っていたことだが。

かなり前に当ブログで書いた、池上彰の学べるニュース2時間スペシャル 2010年7月14日放送分 プチ視聴メモと見せかけたシステム語り初級編では、いわゆる、池上さんが出る番組に対する、ニヤニヤポイントとして以下の事をあげていた。

池上さん自体は、解説の部分では、なるべくニュートラルでいようと心がけているようだけれど(やたらと新聞好きっぽい部分はさておき)、その他の部分では、放送局の腕の見せ所というか、バイアスの掛けどころになっている。なかなかのニヤニヤポイントになっているのだ。

今回の、右と左の説明パートでの各右と左のイラストの差異があからさまなところにニヤニヤ。VTRパートでの説明部分で、さらっと誘導しているところにニヤニヤ。

なるべくニュートラルでいようとする人を前線に置いておいて、後方支援でちょこっとバイアスをかければ、うまーく、視聴者を誘導できるというなかなkナイスなシステムになっているのだ。

引用部分におけるタイプミスはさておき、テレビ番組における池上システムって、おおまかにいうとこんな感じで、それゆえ、なかなか強力だよなあと思えるのだ。

VTRパート等は、あくまで編集権がどうとか、自主性がどうとか、なんとかという部分で、特に他から文句は言えないやり方で、各メディアのチームカラーが出しやすいし、あまり触れてほしくない部分をうやむやにしやすいという前提があった上で、おっそろしいのは次の部分、

導入部分である所の解説部分がニュートラル風なので、各メディアのチームカラーが出てくる解説以外の部分も、ニュートラル風のものとして、すんなり受けとめられやすいという部分にある。

これは、メディアリテラシーうんぬんだったり、当の本人自体も、多面的に物事を見ましょうねという立場なので、見ている側の責任になってはくるんだろうけれど、そこまで人間って、いつもいつもしっかりしているわけじゃないので、もっと、巧みになったら、こんなの防げるわけないわ。

ってことで、実のところ、手法というかシステムとしては、使い方によっては、かなり凶悪な部類になる気もしないでもない。某公共放送もたまにすごいからなあというのは内緒である。

でも、逆に、だいたい経済にしか興味が無くて、「あまり触れてほしくない部分」が比較的少ないであろうテレ東がこのシステムを活用した場合、ものすごい切れ味の選挙特番になるわけで、功罪入り交じった、なかなか困ったシステムなのである。

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